体幹症状一覧

側弯症(そくわんしょう)

こんな症状で悩んでいませんか?

・側弯症と言われた、もしくは側弯症ではないかと悩んでいる。
・肩の張りや、腰痛や坐骨神経痛があってしんどい。
・側弯症の改善はもちろん、今後も同じような症状で苦しまないような身体になりたい。

側弯症とは背骨が左右に弯曲した状態になります。 通常、小児期にみられる脊柱変形を指します。 左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形が生じます。初期段階では痛みもないため気づきにくいのが特徴です。 進行すると痛みや神経障害、呼吸器症状を起こす場合があります。



一般的な治療期間

骨成熟終了時に側弯が 30 ~ 35°以下であれば成人後もとくに問題ありません。しかし、35°以上である
と年齢とともに進行し、将来手術になることもあります。成長期の軽い側弯症の場合は、側弯変形の進行の有無を確認するため3~6ヵ月ごとのレントゲンチェックが必要となります。

チェックポイント

● 30~35 度以下の変形は予後良好
● 35 度以上の場合は手術が必要な場合もある

脊柱の機能と解剖・痛みの原因

背骨(脊柱)は頭から骨盤までを、理想的には正面から見るとまっすぐに配列されています。この形が崩れ左右に曲がってしまうものを側弯症といいます。脊柱の側弯は、明らかな原因がなく、乳幼児期~思春期に突発的に発症するものが80%をしめます(突発性側弯症)。発症初期には痛みがなく、なかなか気づきにくいのが特徴ですが、進行することで痛みや神経障害、呼吸器症状を起こす場合があります。残りの20%程度は、姿勢不良などが原因で一時的に生じた側弯症と言われています。(機能性側弯症)

日常生活における注意事項

突発性側弯症を予防する方法はまだ明らかとなっておりません。したがって、早期発見し定期的な検
査を実施することが重要となります。機能性側弯症の場合は、日常生活における不良姿勢が原因とな
ります。症状を進行させないためにも座位姿勢を工夫することが重要となります。写真のように胸が
右凸カーブの変形がある場合は、左肘を机やテーブルに付き、左側のお尻のお下にタオルを入れるこ
とで、右への崩れを予防することができます。

当院での施術

側弯症の施術が、可能かどうかでいうと、症状の度合いにより異なります。

当院で、施術が可能なのは、軽度の場合で、背骨がかなり湾曲している場合には手術の適応となる可能性があります。

側湾症は、はっきりとした原因がわからず発生しますので、原因が解明できない以上まっすぐ元通りということはすぐには難しいのが現状です。ですが、側湾することで筋肉へ負担がかかり痛みが出ること。胸郭が狭くなることで呼吸がしにくくなってしまうことなど併発する症状を取ることはできます。

また、時間をかけて施術することで側湾して縮んでいた身長が伸びたり、背骨の変化が現れるといったケースも実際にあります。

当院のコンセプト「動ける健幸な体をつくる」でもあるように、まずは、体をほぐして、ストレッチを行い、可動性をつくっていきます。トムソンテクニックによる、背骨骨盤矯正で、錆び付いて動きにくくなった関節に負担なく可動性を作ることで、より動きやすい体をつくっていきます。

筋肉が緩み、動きやすくなるだけでも、側湾症によって負担のかかっていた筋肉や組織の痛みが軽減し、楽になることもあります。

また、この状態を維持するためにも、日頃からの姿勢の意識や、セルフストレッチも大切になるので、指導を行っていきます。

また、筋膜リリースを行うことで、血流も改善し、張りもとれるため、早期に楽になります。

姿勢を改善したり、動きやすい体をつくることで、側湾症の予防にもつながります。

施術のポイント

・軽度の側湾症は、施術が可能
・徒手療法(ほぐし)、ストレッチ、トムソンテクニック、筋膜リリースがメイン
・日頃からの姿勢の意識や、セルフストレッチも大切
・姿勢を改善したり、動きやすい体をつくることで、側湾症の予防にもつながる

症状改善に必要な体操

機能性側弯症の場合は、脊柱のストレッチを行い左右の可動域を均等に広げていきましょう。突発性側弯症状の場合は、ストレッチだけでの改善は難しくなります。必要であれば装具を装着し、経過を観察する必要があります。

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