たいようのつぶやき

五十肩に関連するインピンジメント

五十肩とは?

五十肩は、肩の痛みや可動性の制限が特徴的な疾患です。その名前から分かる通り、主に50歳以上の人によく見られますが、年齢に関係なく発症することがあります。この状態は、肩関節の周りにある組織に問題があるために起こります。

インピンジメントとは?

インピンジメントは、肩関節の動きに問題を引き起こす現象です。具体的には、肩を動かす際に、上腕骨の頭が周囲の筋肉、靭帯、肩の骨などに当たり、それが痛みや組織の損傷を引き起こすことがあります。最も一般的な形態は「肩峰下インピンジメント」と呼ばれます。これは、上腕骨の頭が肩甲骨の下を通過する際に、周りの組織に圧迫をかけることが原因です。
慢性的なインピンジメントは、炎症を引き起こし五十肩や肩板炎などを発症させます。

インピンジメントの原因

肩のインピンジメントの原因は、いくつかの要因によって引き起こされます。その中には以下の要因が含まれます:

  1. 不良姿勢: 猫背や肩甲骨の位置の不適切な変化が、肩の可動性を制限し、インピンジメントを引き起こす可能性があります。
  2. 筋肉や腱の機能低下: 回旋腱板や前鋸筋などの筋肉や腱の機能低下が、肩関節の正常な動きを妨げ、インピンジメントを誘発することがあります。

痛みの特徴

インピンジメントによる痛みは、特定の動作で特に現れることがあります。外転(肩を外に回す動作)の際に60度から120度の位置で痛みが出現し、肩が引っ掛かるような感覚を感じることが一般的です。

要するに、五十肩とインピンジメントは、肩関節周囲の組織への圧迫や損傷によって引き起こされる疾患であり、不良姿勢や筋肉の機能低下が原因となることが多いです。特に夜間痛や特定の動作時の痛みが特徴的で、日常生活に影響を及ぼすことがあります。早期の診断と適切な治療が大切ですので、症状がある場合は、早めに治療を行いましょう。

当院では、五十肩に関連する筋肉や関節へのアプローチを行い、上腕骨骨頭を正しい位置へと調整して、スムーズな関節運動を行えるようにし、疼痛を取り除いていきます。
それに加えて、自宅でのストレッチ等の指導も行なっていきます。

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