疲労が起こる原因は様々ありますが、私たちの体に、異常が発生することによって、警報として疲労というものがおこります。
このセンサーとなっているもののひとつが「自律神経」になります。
自律神経の働きによって、身体の様々な臓器や組織の調節を行い、常に健康な状態を維持するために、身体機能を一定に保っています。
運動の時には、運動強度や体調に応じて、呼吸や心拍、体温などの機能の調節を行っており、身体へかかる負荷に合わせて、体の機能のコントロールを行う自律神経も働き続けます。
運動によって体にかかる負担が大きくなればなるほど、自律神経にかかる負担も大きくなり、自律神経の親玉である脳もダメージを受けてしまい、その影響により疲労が起こります。
疲労を起こす物質に「活性酸素」というものがあり、この活性酸素によって酸化ストレスが起こり、神経細胞を破壊されます。
運動などでエネルギーをたくさん使う活動では、酸素が多く消費されるとともに活性酸素も多量に発生します。
通常、活性酸素が発生すると、活性酸素を分解して体内から除去する抗酸化酵素が働くようになっていますが、発生する活性酸素の量が抗酸化酵素の働きを上回ると、自律神経の細胞や筋肉が活性酸素によって攻撃されて疲労へとつながります。
酸化ストレスが増える要因は、過度な運動だけでなく、精神的ストレスや暴飲暴食、夜更かしといった、悪い生活習慣も要因になります。
また、加齢や大気汚染、紫外線を浴びることは活性酸素の影響を受けやすくなるため、より疲労が起こりやすくなります。
まずは普段の生活の中で、こうした要因をなるべく遠ざけるように生活を行い、活性酸素を増やさないようにする必要があります。
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