下肢症状一覧

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

こんな症状がある方は、変形性膝関節症の可能性があります。

  • 歩き始めると膝に痛みが出る
  • 階段の昇り降りで膝が痛む
  • 正座がしづらい
  • 膝が腫れているように感じる
  • 朝起きたとき膝がこわばる

変形性膝関節症は関節の退行性疾患とも言われ、加齢に伴い発症のリスクが高くなる病気になります。主に歩行時など体重を加える際に痛みが生じ、症状がひどくなることで不活動などを招き、全身の筋力低下などに繋がります。



一般的な治療期間

60歳以上の男性の10%、女性の18%が発症すると報告されています。変形の程度が軽い場合は、体幹・ 下半身の筋力をつけ、関節への負担を軽減させることで痛みが改善する。しかし、変形の程度が重度な 場合は、人工関節を入れる手術が必要となる。

膝関節の機能と解剖・痛みの原因

膝関節とは、大腿骨と下腿骨の 2 つの骨が接する部分の関節です。関節軟骨と呼ばれる組織で覆われており、関節は痛みなく滑らかに動かすことができます。この関節軟骨が薄くなることで、荷重を加えた際に 膝関節に痛みを感じるようになります。
変形性関節症の原因はさまざまですが、膝関節に衝撃ストレスを頻繁に加えるような生活を送ってきた方や、過度な体重により発症リスクが高まると報告されます。また、過去に関節の構造的な損傷がある場合も発症する可能性が高くなります。

日常生活における注意事項

適度な運動はとても重要です。全く運動をしなくなることで、下肢の筋力はさらに低下し、転倒のリスクなどが増加してしまいます。膝関節への衝撃が少ない運動(サイク リングや水泳)を適度に行いましょう。膝関節に衝撃の加わる運動(ジョギングなど)や捻る動作などは控えましょう。 また、関節症はさまざまな要因により痛みが増減します。 調子の悪い日などはサポーターや杖などを積極的に使い、膝関節への負担を減 らしていきましょう。

当院での施術

変形性膝関節症は高齢化とともに患者さんの数も増えてきています。年齢を重ねれば誰もがかかる可能性があるとても身近な病気です。過去に膝に怪我をした経験のある方や運動不足の方、膝に負担のかかる動作が多い方、デスクワークの多い方、姿勢の悪い方、太り気味の方などは注意が必要です。年のせいだからとあきらめている方も多いですが、しっかり治療すれば改善する病気です。

当院での膝に対しての施術では、痛みを取り除くために、電気治療や、鍼灸治療をおこなっています。また、症状・状態によって、運動療法を取り入れています。

当院では膝の痛みに対する施術はもちろんですが、痛みを引き起こしている根本的原因の改善も提案させていただいております。実は姿勢が悪い人の場合、普通の姿勢で歩くときよりさらにひざへの負担が大きくなり、発症・再発しやすくなります。根本的な治療には姿勢・骨盤の歪み、関節の可動性の改善が不可欠なのです。

膝に負担をかけてしまっている根本的な原因に対しては、ストレッチにより、関節の可動性、筋肉の柔軟性をつくり、動かしやすい体づくりや姿勢を改善したり、トムソンテクニックにて、背骨・骨盤の矯正を行っていきます。

さらに再発を防ぐためには身体を支える深層筋(インナーマッスル)を鍛えることが大切です。当院では、高周波EMS機器を使って、インナーマッスルトレーニングを行うことで、再発しない身体作りを目指します。高周波EMSは、寝ながら鍛えられるので、運動が苦手な方でも安心してうけていただけます。

また膝に痛みの改善には運動不足や太りすぎに注意するなど、生活習慣を正すことが必要です。そのために、当院では院内の治療だけでなくご自宅でのストレッチや筋力トレーニングなどの運動指導や、ダイエットなどの食事指導など、院外での日常的に気を付ける事などもお伝えさせていただいています。

膝の痛みでお悩みの方はぜひ一度、整骨鍼灸院たいようにご相談ください。



症状改善に必要な体操

関節への負担を最小限にした状態でエクササイズを継続する必要があります。痛みのあるうちは、基本的に運動は非荷重位で行い筋力・柔軟性の維持向上に努めましょう。症状が落ち着いてきたら、軽い負荷から始めていき、筋力の強化をおこなっていくことをお勧めします。

コメント