脳を若返らせたい!老化を遅らせたい!
このように思っている方も多いと思います。
運動はその願いを叶えてくれる効果があります。
具体的には、運動が細胞の「掃除機能」を活性化することで、老廃物を除去し、新しい細胞の生成を助けます。
さらに、記憶力や集中力を高める化学物質を分泌し、認知症のリスクを減らしてくれます。
オートファジーとマイトファジー
運動をすると、体内の「オートファジー」と「マイトファジー」が活性化します。
〇オートファジー
古くなった細胞を分解・除去
〇マイトファジー
損傷したミトコンドリアを除去して、エネルギー生産を活発にする。
これにより、細胞内の老廃物が排出され、新しい細胞が働きやすい環境が整います。これらの機能は、老化を防ぐ重要な鍵です。
脳に効く運動の効果とは?
運動すると、脳から脳由来神経栄養因子(BDNF)という化学物質が分泌されます。
このBDNFは、新しい神経細胞を作り出し、脳内の神経結合を強化。
神経結合が増えると、記憶力や学習力が向上し、気分も安定します。更に認知症のリスクも下がります。
更に、中強度の運動を20分間行うだけで、記憶力や認知機能に関わる「海馬」への血流が増加し、脳の働きが向上。
海馬への血流増加は、脳の老化を防ぐ為に重要です。
おすすめの運動例
中強度の運動を1日20分行うだけで脳への血流を増やせます。例えば、ウォーキングの場合は、少し速めのペースで歩く、ジョギングの場合は、軽いランニングを楽しむ程度、
筋トレは、スクワットや腕立て伏せなどの簡単な筋力運動がおすすめです。無理せず、楽しめる運動を選ぶのが長続きのコツです。
運動不足が招くリスク
運動不足の状態が続くと、臓器や脳が「省エネモード」に入り、脳の萎縮や老化が早まります。認知機能の低下や慢性疾患のリスクも高まるため、運動を取り入れることが健康長寿のカギとなります。また、ミトコンドリアの損傷も老化の原因になります。ミトコンドリアは細胞のエネルギー工場ですが、これが傷つくと体全体のエネルギー生産が低下します。運動は、損傷したミトコンドリアを除去し、新しいミトコンドリアを生成することで、老化の進行を遅らせます。運動は脳と身体を最適化し、慢性疾患や老化に伴うフレイル(虚弱状態)を防ぐ最強の手段です。
健康で若々しい脳と体を維持するには、日常的に運動を取り入れることが欠かせません。まずは1日20分の中強度運動から始めてみましょう
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