痛みが続くと、ついつい体を動かさずにじっとする方も多くいらっしゃいます。
確かに、急性期のケガの場合は、組織が傷ついているので、安静にして組織の回復に努めた方がいいのですが、慢性期の場合は、安静は逆効果になります。
なので、慢性の痛みをコントロールするためには、前向きになって、運動を行うようにしていきましょう!
今回は、長引く慢性の痛みに対して、どのように対策をしていくのがよいか
結論から言うと、やはり運動を行っていくのが一番ベストになります。
運動は自分のペースで、継続させよう
運動を行うメリットとして、
・血流が良くなる
・体がほぐれる
・筋力UP
・痛みが和らぐ
などがあります
そして、運動を行うのに重要なのが、
無理なく続けられるかどうか
頑張りすぎると、返って体に負担がかかったり、だんだんとしんどくなり、続かないということもあります。
自分のペースで続けられるものから選んで、慣れてきたら徐々にレベルをあげるようにするのがおすすめです
痛みがあっても、できる運動から始めよう
慢性の痛みで長く悩んでいる方には、
「痛みがあるから何も出来ない」と思い込んでいる方も多くいらっしゃいます。
慢性の痛みの場合は、筋肉組織自体に損傷はなく、多くの場合は血流障害及び可動域制限による疼痛が主になります。
なので、動かしても組織が再度損傷する可能性は低いので、むしろしっかりと動かしていく方が良い場合が多くあります。
とは言っても、いきなり動かすには恐怖心などがあると思うので、痛みがあってもできる簡単なことから始めていくといいですね。
「痛みがあっても出来た」という経験を積み、その動きを行っても大丈夫ということをしっかり認識できるようにしていきましょう!
長く続く痛みは神経も関係しているかも
多くの慢性痛は、血流障害や可動域制限等が原因で疼痛が起こると書きましたが、他にも原因はあります、それは神経です。
神経が傷つくことで起こることもあれば、痛みが続いたため、痛みを伝えたり抑えたりする神経回路が変化して起こることがあります。
例えば、神経が傷つくことによって起こる帯状疱疹後の痛みや、糖尿病による末梢神経障害で起こる痛み、神経が圧迫されておこる三叉神経痛なども慢性痛に含まれます。
痛みが続くうちに、痛みを抑制する脳の神経回路がうまく働かなくなり、神経が過敏になれば、一か所だった痛みが、ありとあらゆる場所に広がり、少しの痛みでも強く感じる状態になってしまいます。
神経が傷つくことによって起こる痛みの場合は、その神経をまずは安静にさせて、傷ついた組織を回復させる必要はありますが、神経が圧迫されて起こるような痛みは、その圧迫しているものを取り除く必要があり、やはり改善させるためには、運動が必要になります。
また、うまく働かなくなった神経回路を活発にするためにも、運動が効果的です。
とはいっても、頸椎症やヘルニアといった背骨部分が原因で起こっている場合、無闇に動かすと、悪化する可能性があるので、注意して、背骨ではなく、その周りの関節筋肉から動かしていくようにしましょう。
鎮痛薬の使い過ぎで慢性痛に
痛みが起こったら、鎮痛薬で抑える方法を取られる方も多くいらっしゃると思います。
代表的なものに、頭痛薬というものがあります。
実は、片頭痛や緊張型頭痛のある人が鎮痛薬を長期間使用すると、かえって頭痛が悪化することがあります。
これは「薬剤の使用過多による頭痛」という病名がつくほど、わりと多く見られる症状です。
全ての薬がそうですが、鎮痛薬も基本的には対症療法として使用します。
薬を飲むことで、一時的には症状は和らぎますが、根本的解決にはならず、根本が解決されない限り、また時間が経つと症状が現れます。
鎮痛薬を長期的に使用すると、脳の中で痛みの抑制が効きにくくなり、痛みが感じやすくなってしまいます。
頭痛も、日頃の姿勢を気をつけたり、ストレッチを行うことで大幅に改善し、起こりにくくすることは可能です
痛みに対しては、身体的アプローチと心理的アプローチ
身体的アプローチとは、基本的には運動を中心としたアプローチになります。
まずは無理のない程度で運動をしていき、体力をつけていきます。また生活習慣も改善させて、生活の質も高めていきます。
それでも、自分では対応できない部分、日常生活の中で痛みがあってできないような運動などは、運動療法を取り入れている整骨院などで、ストレッチや運動をおこなっていくことをお勧めします。
さらに、痛みの原因を理解し、痛みが起こらない行動を行う必要があります。
まとめ
痛みがあると、運動も億劫になりがちですが、運動を行うことは非常に重要です。
痛みがあると、薬に手が伸びがちですが、そこを我慢して、まずは運動で対処してみるようにしましょう。
痛みがあってできない!と言う方は、まずはそれでもなんとかできる範囲で動かしていき、動かしても大丈夫という状態を作り出し、徐々に動かせる範囲を広げていくことがお勧めです
それに加えて、プロによるケアで、しっかり体をケアすることによって、さらに痛みが起こりづらい状態を作ることが出来ます。
まずは、体を動かすことから始めていきましょう!
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