朝の目覚めが悪い、夜なかなか眠れない、
原因不明のめまいや頭痛…。病気ではないけど、「なんとなく調子が悪い」と感じることはありませんか?この不調の原因は、多くの場合、自律神経の乱れにあります。自律神経は全身の器官をコントロールし、交感神経と副交感神経の2つから成り立っており、交感神経は活動や緊張、興奮を促し、副交感神経は休息やリラックスを促します。この2つがバランスよく働くことで、心身ともに健康な状態が保たれます。しかし、過労や精神的ストレス、不規則な生活、偏った食事などが原因でバランスが崩れると、心身にさまざまな不調が現れます。例えば、昼は交感神経が優位になり、夜は副交感神経に切り替わるのが理想ですが、この切り替えがうまくいかないと、疲れが取れず不調が続きます。
4つの自律神経バランス状態
①交感神経と副交感神経がどちらも高い
どちらも働くべきタイミングで優位になるベストの状態
心身ともにベストな状態で、いくらつかれてもすぐ元気に
②交感神経が低く、副交感神経が高い
活動モードに入りにくく、やる気や集中力が持続しない状態
すぐに体のだるさや眠気を感じてしまう
③交感神経が高く、副交感神経が低い
活動モードから休息モードへの切り替えがしにくい状態
ストレスを抱えている人に多く、常に興奮状態で焦りやイライラを感じる
④交感神経と副交感神経がどちらも低い
自律神経が有効に働いておらず、活動と休息のメリハリがつかない状態
常に疲れていて、やる気や覇気がなく、いつもぐったりしている。
自律神経を整える方法
〇運動
長時間座りっぱなしはNG。1時間座ったら数分でも体を動かしましょう。手首や足首を回す、腰をひねるなど簡単な運動で血流改善。ストレッチや軽い運動を日常に取り入れるのが理想。
〇休息
睡眠の質を上げるため、寝る前にスマホやパソコンを使いすぎないようにしましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることも効果的。
〇栄養
バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンやミネラルを意識的に摂りましょう。腸内環境を整える食物繊維や発酵食品もおすすめ。
〇マッサージやストレッチ
筋肉をほぐし、血流を促進することで自律神経のバランスが安定。専門家によるマッサージとストレッチを定期的に受けると効果的
年末に向けて自律神経を整えよう
年末の大掃除が始まりますが、実は、片付けや掃除も自律神経を整えるのに効果的。部屋が片付くことで、心もスッキリし、自律神経が安定します。ただし、無理をしないことが大切。片付ける場所を1日1か所に限定し、30分を目安に少しずつ整理整頓することでストレスを軽減し、心身の安定を促します。適度な運動とリラックスを取り入れ、健やかな状態で新年を迎えましょう。
コメント