たいようブログ

肩こりを学ぼう

誰もが一度は感じたことがあるのではないかと思うほど、日本人にもっとも多くみられる愁訴の一つが肩こりです。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、女性が訴える自覚症状の第1位が肩こり(令和4年は2位)で、男性でも第2位に挙げられています。発生比率を見てみると、女性は男性の約2倍、肩こりを感じている人が多いそうです。

日本の肩こりと欧米の首痛を、比較した場合、日本の肩こりには、心理社会的なストレスと強い関連が認められたとの報告もあり、ストレスによっても、肩こりが起こる場合があります。

肩こりの原因

肩こりには、特別な基礎疾患がない「本態性肩こり」、頸椎ヘルニアなどの基礎疾患がある「症候性肩こり」、精神的な原因で起こる「心因性肩こり」があります。もっとも肩こりで多いのは、長時間のデスクワーク、猫背など姿勢不良により筋肉に過度な負担がかかり生じるものが多いです。

デスクワークなどの注視作業による肩こり

パソコン作業や、手作業など、特定のものをずっと見ながら行う作業を注視作業といいますが、注視作業を行うと、大脳が興奮し、交感神経の緊張を促進するため筋緊張を高めてしまい、それが肩こりを助長させる原因になります。肩こりの原因として、デスクワークや、スマホでの悪い姿勢が基本的には取り上げられていますが、実は、目を使いすぎることで脳を興奮させて緊張を高めていることで、肩こりになっている場合もあります。

こういう場合は、湯船にしっかり浸かるなど、しっかり温めると、副交感神経優位になるので肩こりが楽になります。また、定期的にパソコンから目を離し、目を休める時間を作ることも大切です。



反り腰が肩こりの原因になる

反り腰による下位交差症候群という言葉を聞いたことがありますか?

反り腰の状態は、腰が前に出ていて、股関節は前に曲がっているので、お尻が後ろに移動しています。なので、身体の下部で、この2つの間題が交差するようになっている為、下位交差症候群と呼ばれています。

デスクワークや前屈み姿勢が多くなると、骨盤は前傾しやすくなり、お腹の筋肉が衰えます。すると、腰は反りやすくなり、胸は後ろに行くようになります。すると、首は前に行くため、肩に負担がかかるようになり、肩こりが起こりやすくなります。つまり、骨盤の歪みも肩こりの要因になるということです。たまに、腰の治療をしていたら、肩こりまで楽になったという人は、このパターンが考えられます。

とにかくバランスが大切

他にも肩こりの原因はいろいろあります。他にも、鎖骨周りが原因だったり、脇のあたりが原因だったり、親指が原因だったりと様々です。当院では、オプション施術である、ファンクショナル・ペイン・マネジメント・ケアの概念をもとに行なっている骨格筋バランス調整では、これらの全体のバランスを整えながら行う施術があります。また、自宅でもセルフケアを行っていただき、持続的な動ける健康な体づくりにより肩こりの改善をおこなっています。肩こり改善の参考にしてみてください!

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