私たちが体を使っている間は、日々体内でエネルギーを作り続け、あらゆる筋肉を動かし、動かし続けています。そうすると、体は徐々に疲労を蓄積してしまいます。
あたりまえと思われる方もおられると思いますが、その当たり前のことを、きちんと理解されていない方が多いのが現状で、当院では、常に「不調の根本原因は”疲労の蓄積”」と伝えていますが、ピンと来られない方も多いみたいです。
しかし、体を動かした後に、すぐに疲労回復を行うことができれば、体は早期に回復することができ、ハイキングをした翌日、疲れを残すと言ったことも、最小限で抑えることができます。
その一つとして、栄養補給は欠かせません
中には、たくさん動いたらお腹すくし、ご飯はめちゃくちゃ食べるよ〜という人もいらっしゃると思います。
中には、遠出をして、現地の美味しいものを食べたり、ビールを飲んだり、旅館に泊まって・・・なんてことも
これは、あくまで個人的意見で、間違いなく自分もやると思うので、それはそれで、いいと思います。
ここで大事なのは、しっかり動いた後の栄養補給のタイミングと、なにを補給するか!
結論から言うと、ハイキングが終わって、すぐに糖質とタンパク質をとろう!です。
以前、プロテイン不要説を読まれた方は、「え!?」ってなるかもしれませんが、ハイキングは、かなりの長距離を想定します。つまり、常にエネルギーを消費しづつけている状態になります。
長期的にエネルギー消費が続き、体内の糖質が枯渇すると、そこから筋肉や肝臓内の糖質を分解してエネルギーを作り出します。
なので、ハイキングと言った長時間の運動後は、とったほうが疲労回復にはいいよ!ということになります。
また、いつ取ればいいのか?に関しては、こういった研究があります。
・運動直後にタンパク質を摂取したグループA
・運動終了3時間後にタンパク質を摂取させたグループB
この2つのグループを比較すると、グループBは、遅れて摂取はしたのですが、体内のタンパク質量をもとの状態に回復させることができなかったそうです。
他にも
・運動直後に糖質を摂取したグループC
・運動終了2時間後に糖質を摂取したグループD
こ2つのグループを比較すると、筋肉内の糖質(グリコーゲン)の回復が、CはDよりも約3倍だったそうです。
つまり、できるだけ早く、糖質とタンパク質を摂取することが大事ということになります。
ちなみに、私もやりがちな、運動後のビール!
いつも以上に美味しく感じやすいですが、やらない方がいいですよ!
ビールは脱水を促進させたり、疲労物質の除去を遅らせたりするので、やめましょう!
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